新型コロナウイルス性肺炎とペットとの関連性
新型コロナウイルス(COVID-19)はヒトとヒトとの間での感染が確認されています。いっぽう、香港漁農自然護理署(AFCD)は犬が「低レベルの感染」をしていると結論し報道されました。
これに対し、香港政府は「現時点でペットが新型ころなウイルスを媒介するというエビデンスはない」と強調しています。さらに動物が感染源になるといった過剰な心配を抱かないように呼びかけています。
また犬や猫では、軽度の消化器症状を起こす犬コロナウイルス、猫伝染性腹膜炎(FIP)を起こす猫コロナウイルス感染症があります。しかし、これらのコロナウイルスは、現在流行している新型コロナウイルスとは明らかに型が異なりますので、ヒトに感染することはありません。なお、詳細は当院ホームペジ(https://yacnet.co.jp/d-search/)にて、「コロナ」と検索してください。
万一、オーナーが新型コロナウイルスに感染した場合、極力ペットとの接触を控えてください。やむを得ず接触する場合には獣医師に相談しマスク、うがい、手洗いなどによる感染防御に心がけてください。ペットに感染させてしまうという心配より、感染してしまったオーナーの咳やクシャミなどによる飛沫をペットの被毛、首輪、リードなどにかたとき、それに触れたヒトに間接的に感染させてしまうと言う危険性もありますので注意しましょう。
4月~6月は狂犬病予防接種の時期です
犬の登録と狂犬病予防注射は飼い主の義務です。4月から6月は市町村による狂犬病予防接種の時期です。お住まいの地域で新型コロナウイルス感染が拡大している場合の集合注射において、混み合わない集合場所ではヒト-ヒト接触が少なく比較的安全性が高いと思われますが、混み合う地区での集合注射はヒト-ヒト接触が多くなり公衆衛生上良いとは言えず、なるべく避けて、混み合わない地区またはお近くの動物病院で接種することが新型コロナウイルス感染症クラスター発生阻止の一助に成り得ると思われます。
春は狂犬病予防接種の時期です。集合接種の場合には蜜を避けるために、あらかじめ会場の下見することをお勧めします。ご不明な点等がありましたら市町村や動物病院にお気軽に問合せください。
動物病院での個別接種のメリットは、
・時間は動物病院によって違いますが限られていない。
・簡単な体重測定などの健康診断が受けられる(要追加料金)。
・雨、風、直射日光などにさらされることなく衛生的である。
・クレジットカードなどで支払える(病院によります)。
その他、往診での接種も可能(要追加料金)
山田動物クリニックでは院内床、ドアノブなどのアルコールや次亜塩素酸ソーダ消毒はもちろんのこと、病院内全ての部屋のオゾン消毒を行っており、新型コロナウイルスの感染予防を徹底しておこなっております。